光化学反応を利用した酢酸 dl -α-トコフェロールと dl -α-トコフェロールの同時定量法を検討した.測定には,フォトケミカルリアクターを接続したポストカラム反応HPLCを使用した.ジュースなどの低脂肪食品はアスコルビン酸含有メタノールで抽出,マーガリンなどの油脂性食品はアスコルビン酸含有アセトニトリル-2-プロパノール混液で抽出した.フォトケミカルリアクターの紫外線ランプを点灯および消灯して分析し,定量値の一致およびピークのUV吸収スペクトルの変化を確認した.オレンジジュース,バーベキューソース,ピーナッツバターおよびマーガリンを用いた添加回収試験では,回収率57.1~105.8%(RSD 0.5~6.4%)であった.