逆相・カチオン交換のミックスモードカートリッジの単一使用で,食肉中に残留するベンジルペニシリン (PCG), オキシテトラサイクリン (OTC), スピラマイシン (SPM) の残留基準値をスクリーニング可能な微生物学的検査法を開発した.食肉はpH 4.5リン酸緩衝液で抽出し,Oasis MCXカートリッジに負荷した.その後,酸性分画,塩基性分画の順に溶出し, Bacillus cereus var. mycoides ATCC 11778, Micrococcus luteus ATCC 9341の2菌株を使用した微生物学的試験法を行った.その結果,平均回収率はPCG 70%, OTC 92%, SPM 84% であり,各抗生物質の残留基準値の検出が可能であった.