食品中の合成甘味料スクラロースのHPLCによる高感度分析法を開発した.すなわち,スクラロースを p -ニトロベンゾイルクロライド(PNBCl)を用いてUVラベル化することにより,高感度分析が可能となった.まず,試料を透析し,Bond Elut ENVカートリッジでクリーンアップを行った後,スクラロースをPNBClで誘導体化した.反応生成物は,Sep-Pak Silicaカートリッジに負荷して精製後,試験溶液とした.HPLCによる分離には,カラムにInertsil Ph-3,移動相にはアセトニトリル-水(73 : 27)を用い,UV 260 nmで測定した.試料からの添加回収率は 76.2% 以上であり,定量限界は0.005 g/kgであった.