市販のスパイス15種類のアレルギー性について検討したところ, rosemary, caraway, sweet basil, garlic, estragon, maceの6種類でAW法によって有意なアレルギー反応が誘発された. Rosemary抽出液を分画し, アレルギー作用と抗アレルギー作用 (経口投与) を検討したところ, 抗アレルギー成分は低分子 (MW<10kDa), アレルゲンは高分子 (MW>10kDa) であった. また, SDS-PAGE後, ウエスタンブロッティングにより, 2本のタンパク質バンドがマウスの血清IgEと反応した. そこでIgEと強く反応したタンパク質 (26~27kDa) でマウスに免疫したところ, AW法で有意なアレルギー反応が誘導された.