本稿では,包含関係と先行関係を持つ決定可能な時区間論理を提案する.現実的な時区間を表現する論理がもつべき基礎的な性質を考察する.その基礎的な性質として,フレームを構成する時区間が,実数軸へ写せることを要請し,その性質をフレームの埋込み可能性として提案する.埋込み可能なフレーム・クラスは,我々の時区間論理式では特徴づけることができないが,任意の有限フレームについて,そのフレームが埋込み可能かどうかを判定する手続きを示す.