ユーザのタスク実行支援のために環境中の様々なデバイスやサービスを連携させるユビキタスコンピューティングにおいては,分散協調・連携技術のさらなる発展が求められている.本論文では,サービス連携,資源・振る舞いの管理・適応機構,セキュリティ・プライバシといった分野の研究動向を調査し,特にユビキタスコンピューティング固有の性質に対してどう課題設定や技術提案が行われているか分析する.これにより,現在行われている多様な取り組みを整理しそれらの方向性を明確にするとともに,これから解決すべき課題を提示する.