エージェントは,環境変化に対応して適切な動作を選択,実行する適応能力を備えるソフトウェアとして,実環境への適用が期待されている.このような適応能力を備えたエージェントを実環境上で実行させる場合,実環境の状態を把握し,さらに実環境に影響を与える動作を実行するためのシステムが必要となる.一方で,ユビキタスコンピューティングの分野では,実環境への入出力に関する研究が活発に行われ,様々なミドルウェアが提案されている.本論文では,ユビキタスコンピューティング向けのミドルウェアを紹介し,適応能力を備えたエージェントとの連携についての可能性や課題について論じる.