AspectJをはじめとする多くのアスペクト指向言語はポイントカット+アドバイス機構を持つ.ポイントカットの表現力は,アスペクトの汎用性を高めるために重要である.本研究では,既存のアスペクト指向言語のポイントカット記述子に,データの依存関係に基づく条件を記述できるdflowを追加する.dflowを用いることで,秘密のデータの漏洩への対処などのセキュリティに関する機能をアスペクトとして定義することが容易となる.このdflowを追加した言語のプロトタイプ処理系が作成されており,現在はより実際的な処理系を作成中である.