文章基本信息
- 标题:発育期における脂肪適量の追求 (I)
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- 作者:武藤 静子 ; 水野 清子
- 期刊名称:日本栄養・食糧学会誌
- 印刷版ISSN:0287-3516
- 电子版ISSN:1883-2849
- 出版年度:1969
- 卷号:22
- 期号:8
- 页码:531-537
- DOI:10.4327/jsnfs1949.22.531
- 出版社:Japanese Society of Nutrition and Food Science
- 摘要:発育期における脂肪適量を求める初段階として, 我国幼児の食餌脂肪のとり方, 嗜好, これに対する母親の態度, 家族の動脈硬化, 肥満症との関係などについて, 全国9地区 (北海道, 東北, 北陸, 東京, 中部, 近畿, 中国, 四国, 九州) における保育所幼児2,500名を対象にして質問紙法, 5日間連続の摂取食餌記録法を用いて実態調査を行ない回収された1,140名 (回収率45.6%) について集計し次の結果を得た。 (1) 5日の中, 4-5日間毎日, 少なくとも1日1回必ず油脂ないし脂肪性食品を摂取したものは東京に最も多く約80%, 四国に最も少なく約40%, また3日以上これらをとらない日のあったものは, 四国, 九州, 近畿北陸に多く, 20-26%におよんだ。 (2) 5日間に現われた油脂および脂肪性食品の頻度は5-14回 (1日平均1-3回) の範囲に入るものが各地区とも70%を占め, これ以上のものは東京, 中部, 北海道, 近畿, 中国に比較的多く, これ以下のものは東北 北陸, 四国, 近畿, 九州に比較的多かった。 (3) 油脂と脂肪性食品とは, 4 : 1ないし3 : 1の割合で献立に現われた。 (4) 与えられはじめの年令はバターが最も早く, 20-30%のものが (例外, 東京40%, 九州8%) 満1歳までに与えられている。 マーガリン, 植物油, マヨネーズ胡麻等がついで早く用いられている。 (5) バター, マーガリン, マヨネーズおよびあぶら肉に対しそれぞれ64.6, 45.6および23.4%のものが強い嗜好性を示し, 5人の中4人は年少幼児期に脂肪に対し何らかの強い嗜好を示した。 (6) 母親の70%前後は年少幼児の強い脂肪欲求に対し量を控えさせ, 30%前後の母親は好きなだけ与える態度をとった。 (7) パンにつけるバターは65.7%の母親は普通と答えたが, うすくぬるものより厚くぬる母親がはるかに多い。 (8) 食べると下痢を起こす油脂があるというものが全例中41例 (3.8%) あり, 原因食としてあぶら, 揚げ物ラード, あぶら身, 落花生, 植物油の頻度が比較的高かった。 (9) 油脂ないし脂肪性食品の出現頻度と対象児の体格, 健康との間に特別の関係がみられなかったが家族の肥満症発生との間にγ=0.697の相関係数が得られた。