文章基本信息
- 标题:緑藻の尿素脱水素酵素 (III)
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- 作者:大村 浩久 ; 筬島 豊 ; 内尾 良輔 等
- 期刊名称:日本栄養・食糧学会誌
- 印刷版ISSN:0287-3516
- 电子版ISSN:1883-2849
- 出版年度:1969
- 卷号:22
- 期号:3
- 页码:139-143
- DOI:10.4327/jsnfs1949.22.139
- 出版社:Japanese Society of Nutrition and Food Science
- 摘要:緑藻の尿素脱水素酵素反応液で観察される340mμの吸光度の増加はNADH2の生成によることを確認するとともに酵素は次のような性質をもつことを明らかにした。 (1) 反応の最適温度は35℃であり酵素は40℃以下では比較的に安定であるが50℃ではかなり活性が低下し60℃ではほとんど完全に失活する。一方最適pHは7.6であり酵素の安定性もこのpHで最も高い。 (2) FADやFMNによってはほとんど影響されず他の組織の尿素脱水素酵素や同じ緑藻の硝酸還元系ないしアンモニア脱水素系とは異なっている。 (3) 尿素脱水素酵素は少量の無機リン酸では活性化されるが量を増すとかえって阻害される。一方アンモニア脱水素酵素は少量のリン酸によっても阻害される。反応液に用いる緩衝液としてはトリス緩衝液が適切であり, リン酸緩衝液は好ましくない。 (4) システインは酵素活性にはほとんど影響しないが盲験値の増加をきたすのでその添加は好ましくない。 (5) 適量の緑藻加熱抽出液によって酵素活性は多少高められる。 (6) 酵素はNADならびにNADPの両者に作用し“尿素: NAD (P) oxidoreductase”ということができるが, 肝臓の酵素とは異なりNADPの方がNADより有効である。 (7) DEAEセルロースには吸着されずアンモニア脱水素酵素と同じ分画に得られこれとともに数倍の精製が可能である。