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文章基本信息

  • 标题:日本語一字音節の類似度の研究 SD法と対連合学習を用いて
  • 作者:守 一雄
  • 期刊名称:教育心理学研究
  • 印刷版ISSN:0021-5015
  • 电子版ISSN:2186-3075
  • 出版年度:1977
  • 卷号:25
  • 期号:3
  • 页码:186-194
  • DOI:10.5926/jjep1953.25.3_186
  • 出版社:The Japanese Association of Educational Psychology
  • 摘要:

    学習心理学的にも, そして印欧語との比較においても特徴的な性格をもつ日本語一字音節の心理学的体系理解のために, Osgoodの内包的意味空間モデルに相当するモデルを作り, そこでの距離によって示される各音節間の類似度が測定された。 また, この測定された類似度が心理学的に意味をもつものであるかどうかを調べるために, この類似度を変数とした対連合学習実験を行い, 言語学習場面での効果が調べられた。 この研究の結果から新たに見出されたことおよび確認されたことは次のとおりである。 1) 日本語一字音節の内包的意味空間において, 濁音と清音 (半濁音を含む) とは異なるグループを形成すること。 2) 濁音は, 単純さ, 乾き, 軽さを感じさせる無声清音の一部と対立する一方, 女性らしさ, 漱かさ, 美しさを感じさせる有声清音の一部とも対立する。 3) 各音節問の類似度は, 示差特徴分析などによる形式的類似度とはかなり異なっていること。このことは, 今回のような手続で測定された一種の心理的類似度が, 音素的な類似や他の物理的類似によってのみ決定されるわけではなく, 文字の形の類似や, その音節を用いて構成される単語の意味との結びつき (語音象徴の一側面) など多くの要因による複合体であることを反映している。 また, 五十音図に示されるような形式的類似性の反映が見られなかったことは, 日本語一字音節が, 例えば「ka」や「sa」のように「k」+「a」,「s」+「a」という構造を意識することなく, 「か」や「さ」という一単位として考えられているためであろうと思われる。 4) 濁音相互間の類似度は, 清音相互間の類似度に比べ有意に高いこと。 5) 測定された類似度ば, 対連合学習実験で数多く研究されてきた他の各種の類似度と同様, 学習を妨害する効果をもつこと。それゆえ, 今栄の研究 (1966) 以来, 日本語一字音節は学習材料として, 学習速度に関しては等質であると考えうるとされてきたが, 学習の条件によっては必ずしも等質とは言えないことになる。 6) 測定された類似度のこうした効果は, 音節の清濁の違いや, 有意味度の効果とは独立に働くこと。また, 有意味度は, 日本語一字音節においては今栄 (1966) の示したように反応項において学習に対して効果をもたないこととともに, それが刺激項として用いられた時でも, 学習に対して効果を示さないこと。 一方, 清濁の違いによる学習への影響は, 有意ではなかったものの, 濁音の方が一般に成績が悪かったこと。

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