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文章基本信息

  • 标题:言語的思考における抽象作用の発達的研究: I 機能水準・発達段階の探究
  • 作者:四宮 晟
  • 期刊名称:教育心理学研究
  • 印刷版ISSN:0021-5015
  • 电子版ISSN:2186-3075
  • 出版年度:1967
  • 卷号:15
  • 期号:3
  • 页码:161-173,191
  • DOI:10.5926/jjep1953.15.3_161
  • 出版社:The Japanese Association of Educational Psychology
  • 摘要:

    言語的思考における抽象作用の機能水準, 発達段階探究のため, 2物間ならびに3物間それぞれにおいての, 共通点抽出の実験を, 幼稚園児から中学1年に至る648名 (男子323名, 女子325名) に実施し, その横断面的発達と縦断面的発達とについて検討し, つぎの結果を得た。 (1) 言語的思考における抽象作用の機能水準として, 概念的抽象, 前概念的抽象, 知覚的抽象, 非解答の4つが区分される。 概念的抽象は, 与えられた概念 (項目, 材料) を含む, より上位の類概念によつて, 類似性 (共通点) を構成, 指摘するもの。 前概念的抽象は, 与えちれた概念 (項目, 材料) 間に共通な機能, 構造, 用途, 成分, 発生・形成過程, 材料などによって, 類似性 (共通点) を構成, 指摘するもの。知覚的抽象は, 与えられた概念 (項目, 材料) 間に共通な色, 形, 部分的類似, 場所的近接, 感覚などによって, 類似性 (共通点) を構成, 指摘するもの。 非解答は, 与えられた概念 (項目, 材料) 間の類似性 (共通点) が構成, 指摘されないもの, および無解答。発達的にみると, 一般的にいって, (2) 概念的抽象は, 学年 (年令) の進みとともに増加する。 (3) 前概念的抽象は, 幼児期から, 概ね小学1~2年ごろまで増加し, 以後減少する。 (4) 知覚的抽象は, 学年 (年令) の進みとともに減少する。 (5) 非解答は, 幼児期から, 小学1年, 2年生にかけて激減し, 以後漸減を示す。 (6) 上のような機能水準の発達, 移行は, 横断面的考察によつても, また縦断面的考察によつても確められ, 両者間に矛盾がない。 (7) 幼児においても, 概念的抽象の可能なものが見いだされ, 逆に中学1年においても, 概念的抽象の不可能な, ものが存在する。 (8) 3物間の抽象は, 2物間の抽象に比し, 一般に, 抽象の機能水準を高める。 (9) 従来からの通説に反し, 3物間の抽象は, 2物間の抽象に比して困難ではない。従来の3物間の抽象の困難性は, 与えられる材料の数の増加とはまったく異なった, 他の要因によるものである。

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