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文章基本信息

  • 标题:学習機構の解析に関する方法論的研究 (VI) 学習能力炎構造の解析
  • 作者:中嶽 治磨
  • 期刊名称:教育心理学研究
  • 印刷版ISSN:0021-5015
  • 电子版ISSN:2186-3075
  • 出版年度:1965
  • 卷号:13
  • 期号:1
  • 页码:19-30,61
  • DOI:10.5926/jjep1953.13.1_19
  • 出版社:The Japanese Association of Educational Psychology
  • 摘要:

    特定の場面では, ある与えられた課題を解決することができたとしても, 場面がかわると, そのような課題の解決が不可能になるようなことがしばしばある。このような現象は, 能力が多面的な特性をもつことを示す例とみることができる。このような特性は, その能力がもつ構造によつて規定されると仮定して, 個々の具体的な学習能力の構造をどう抽出し把握するかを考えた。 まず, その構造を考えようとする能力 (A) と, これを構成しているとみられる要素 (部分能力)(S1, S2, …, Sn) とを仮説的に設定し, 実際に能力 (△) をもつている個人や, 十分に備えていない個人, さらに, 全く備えていない個人を含む集団に対して, A, S1, S2, …, Snの状態を調査し, Table1のようなA, s1, s2, …, snの関係が明らかになるような一覧表を作成し, これによつて, 要素の組み合わせを抽出しようとした。すなわち,(△) の能力が認められる反応型の中で,(s1, s2, …, Sn) の中のどれか1つでも, それが認められなくなると,(A) も認められなくなる反応型 (分解不可能な構造反応型) を抽出すると, この反応型は,(A) を構成する要素の組み合わせを示すものとみることができる (構造模型I) 。 次に, これらの要素がどのように結び合つているかを, 各要素の共働性を指標として検討した。いま,(S1) と (S2),(S2) と (S3) とがより強く結びつき,(S1) と (S3) とは, あまり強く結びついていないとすると, この関係は近似的に, S1-S2-S3のように図式化でき, さらに,(Si) と (Sj) の相関係数をR (Si, Sj) で表わすと, 上の場合は近似的に, R (S1, S2) >R (S1, S3) R (S2, S3) >R (S1.S3) となる。このよう考え方を一般化して, 各要素の結びつきの状態を検討した (構造模型II) 。 さらに, 模型 (I) の状態を詳細に検討するために, 能力 (A) の具体的な側面 (A1, A2, …, A m ) と, これを規定する要素 (s1, s2, …, Sn) との間にf (S1, S2, …, Sn) = (A1, A2, …, Am) という関係を考え, 「Aの状態 (A1, A2, …, Am) が異なるのは, それを規定する要素 (S1, S2, …, Sn) に差異があるためである」 (f (S1, S2, …, Sn) = (A1, A2, …, Am) は-価関数) と仮定した。そうして,(A1, A2, …, Am) のそれぞれの状態に対応する要素 (S1, S2, …, Sn) の状態を, Table3のような一覧表から抽出しようとした (構造模型 (III)) 。 また,(A1, A2, …, Am) に特定の状態 (構造) を設定できる場合, これに対応して, 要素 (S1, S2, …, Sm) の構造を考えることができ, これから,(A) の各状態を規定する要素を体系づける方法を検討した (構造模型 (IV)) 。 以上のような考え方は, 反応構造の分析とみることもできるが, 学力検査の誤答分析においては, その誤答にひきおこす原因を, ある程度能力構造の側面から明確にすることができるなど, 各方面への活用を考えることが可能である。また, ここにあげた模型は, ある側面からみると, Radix理論のSimplex modelやCircumplex modelに類似していることもわかる。

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