Brevibacterium fuscum var. dextranlyticum 0407株のゲノミックライブラリーよりα一グルコシダーゼ様遺伝子(dexG)のクローニングを行いその配列を決定した.遺伝子はイソマルトトリオーデキストラナーゼ遺伝子(dexT)の5'末端側上流に隣在し,全長1725bpであった.本遺伝子産物は,そのアミノ酸配列からα-グルコシダーゼファミリー1に分類され,Bacillus属由来オリゴー1,6一グルコシダーゼおよびStreptococcus mutans由来デキストラングルコシダーゼなどと高い相同性を示した.dexGのさらに上流に,糖質輸送に関わる膜タンパク質をコードすると推定される遺伝子群が存在し,dexG,dexTとともにデキストランの資化に関連する遺伝子オペロンを形成していると推定された.